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私たちの人生には、様々な人との出会いと別れがあります。そして、多くの人々との様々な関係があります。職場や学校での人間関係、友人や恋人との関係、家族との関係・・・。自分で選べる関係もあれば、自分で選べない関係もあります。 人は、人と関わらずに生きていくことはできません。人との関わりを大切にする方法を身につけることは、豊かで潤いのある日々への大きな力となります。
コミュニケーションの基本的な前提・・・ 「人は誰もがかけがえのない唯一無二の存在であり、人間として尊厳されるべき存在」 この前提に立ったうえで、何をどう伝えるかを考えるのが、コミュニケーションのスタートです。
1、あなたは何を伝えるか 伝えたいことは、あなたの気持ちと要求です。 例えば、職場で頻繁に会議に遅れてくる人がいたとします。この日も30分遅れてきました。あなたには次のアポイントもあります。あなたはどんな気持ちですか? 「困り」、「イライラする」と思います。「腹がたっている」かもしれませんね。 そして、「今度から遅れないで来てほしい」という要求があります。 このようなとき、私たちは要求のみを言いがちです。「遅れないで来てください!」とか「どうしていつも遅れるんですか」など。はたまた「どうしてそんなにルーズなんですか」と相手の至らなさを指摘する場合すらあります。このような言葉をそのまま相手に向けてしまうと、感情のぶつけ合いになってしまいます。 まずは、自分の気持ちをそのまま言葉にします。「時間になってもなかなか来ないので、私はイライラしました。次の予定に間に合わなくなってしまうので、とても困ってしまいます。」 このように、自分の気持ちを言葉にすることが出来たら、次は自分の要求や意思を伝えます。要求とは、自分がどうしたいか、相手にどうしてほしいかということです。「したい/したくない」「してほしい/してほしくない」くらいの簡潔さで、自分の要求の的をしぼって伝えます。「次回からは遅れないようにしてください。これからは時間を5分過ぎたら始めさせてもらいます。」 「私はこんな気持ち」、だから「私はこうしたい/こうしてほしい」というシンプルな形にすれば、あなたの気持ちは相手に伝わりやすくなるはずです。最初に気持ちを伝えることにより、相手は素直に悪かったなと思え、あなたの言うことに耳を傾ける準備ができるのです。
2、くり返す よくあるのは、あなたの要求に耳をかさず、色々と反論をして要求をかわそうとする人に対して、ひとつひとつ言い返したくなり、相手の議論に巻き込まれてしまうことです。こうなると、あなたの要求は本筋から離れてしまいます。 相手が反論してきたら、その反論をいったんは受け止めましょう。「たしかに、〜かもしれません」「〜というのはわかります」というように。反論を受け止めたうえで、自分の主張に立ちもどり、あなたが伝えたいことが相手にわかるまで、くり返し伝えてみましょう。 それでも、相手がこちらの要求を受け入れられないという場合、次の交渉に移るわけです。 あなたという人間を理解してもらうために大事なのは、最初から交渉の材料を示すのではなく、「私は本来、こうしたい」ということを相手に向けてしっかり主張することです。
3、相手の立場も理解する 相手の話に耳をかさず、自分の言いたいことだけをくり返すのは、単なる自己主張です。相手の立場に立って、相手を理解しようとする姿勢があなたになければ、相手もこちらの言うことに耳を傾けてはくれません。相手には相手の言い分があるはずです。相手の言葉にも誠実に耳を傾けてみましょう。相手の立場を思いやり、気持ちを推し量り、尊重しましょう。そのうえで、自分の気持ちや要求はしっかり伝えることが、お互いに理解しあう関係への第一歩です。
心理学で「交流分析」という理論体系があります。その交流分析でよく言われる言葉で「他人と過去は変えられない」というものがあります。 人生において過去を変えられないのは自明のことですが、これと同じくらい他者を変えることは難しいということです。 悩みや問題を他者や環境のせいにせず、自分の感情・思考・行動に対して責任を担う自律的な生き方ができる人間を目指していきましょう。
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